35歳 退職理由は寿w

これは私が初めて経験した転職の時に起こった話。

マクドナルドで今はもう閉店になったお店の店長をしていた頃の話。私のマクドナルド人生で最後の配属となったお店での話。

当時の私のキャリアは入社して13年以上が経ち、なかなかキャリアにおける先が見えづらい時期に来ていた。

上にいる人達は私が新入社員の頃から「はあちゃん」と呼び、彼らの認知はいつまで経っても新人の「はあちゃん」のままだった。

評価をする上の人が私をいつまで経っても頼りない新人と同じように思っている以上、この先のキャリアは積めないのでは・・・とぼんやり思っていた。

転職のきっかけは巡ってきたご縁

その頃、私は後に元旦那になる人と付き合っていた。

彼は土日が休み、私は飲食勤務ということもあって土日は休めず、すれ違いの日々。

その上、元旦那は転職回数がとても多い人で、私の初めての転職ハードルをガコンっと激しく低くしてくれた。

しかも元旦那がカフェチェーンの社長(アメリカ人)を紹介してくれて転職することになったのだ。

そのカフェチェーンではマネジメントのトレーナーを探しているとのことで私も人に特化した仕事をしたいと考えていたこともあり繋いでもらった。

もし転職しようと決めてエージェントに履歴書を出すところからだったなら、もしかしたら転職の踏ん切りがついていなかったかもしれない。

ぼんやりとではあるものの先のキャリアに不安を抱いていたタイミングでのお話しに、これもご縁だ!と思い転職を決断した。

退職理由は寿退職

さて、どうやって退職することを切り出せばいいのか。

その当時はまだ転職はポピュラーな選択肢ではなく身近に転職をした人を知らなかった。

後から知ったのだがその頃、マクドナルド社では女性活躍推進を強化しようとしていたらしく積極的に女性を幹部候補として育成するよう、お達しが出たばかりだった。

そんな事になっているとは知らず、あっさりと当時の直属の上司に辞めたい旨を伝えた。

上司は慌てていましたねw

近隣店舗エリアで40人いる店長の中に女性は2名しかいない時代。

もちろん引き留められました。

でもカフェチェーンには内定をもらっているし辞める一択しかなかったんですよね。

考えつく限りの退職したい理由を話しました。

・人事に特化した仕事をしたい

・このままだとキャリアが不安

・今お付き合いしている人と休日が合わない

・年齢的に立ち仕事は難しくなってくる

上司の上司との面談もあり引き留められましたが、なんとか辞めることができました。

しかーし・・・

上司から退職理由を結婚による寿退職にするように言われ(太字の理由が原因でしょう)辞められるなら何でもいいか、と思い了承。

上司の保身ってやつですねw

女性活躍推進方針が出てすぐの女性店長の退職は彼の評価に響くと思ったのでしょうw知らんけど。

結婚の予定なんて全くなかったし、例え結婚するにしても仕事を辞めるなんてことは1㍉も考えてなかった。

一緒に働いていた同僚やアルバイトスタッフからもらった寄せ書きには「結婚おめでとう!!」と大きな文字が!!

当時は大切な宝物になる寄せ書きに嘘をつかれたようで苦々しく思っていましたが、今となってはいい思い出ですw

振り返っての気づき

当時はアンコンシャスバイアスなんて言葉もなく、女性活躍推進もポピュラーではない、そんな時代。

私自身も「なぜこのままではキャリアが積めないと思ったのか」「なぜいつまで経っても新人のように扱われるのか」が当時は全く理解できなかった。

今だからこそ「同質性が評価されやすい」とか「ステレオタイプでの評価になりがち」などを知っているから理解ができる。

「知っている」と「できている」は違う、「知っている」だけではダメだとよく言われる。

でも「できている」けど何故なのか「知らない」もダメなのだ。

軽んじられがちな「知っている」も大切なことなのだ。

そして転職しながらも私がここまでやってこれた成功の要因は1つ。

転職をする度に給与の条件や休日の条件が一旦悪くなった。

それは私が転職を決める決定軸が「人を大切にしている会社かどうか」だから。諸条件で転職先を決めない。

でもその会社を出ていく時には必ず元いた会社の時よりも給与を上げて来た。その「できている」自信が今につながっている。

この記事を書いた人 Wrote this article

hako

hako 女性

ご覧いただき、ありがとうございます。 16歳で始めたマクドナルドのアルバイトから上場企業取締役になるまでの様々な葛藤や男性社会の中でキャリアを積んできた経験からの気づきをお届けします。 このサイトが皆様のキャリアデザインのヒントになったなら、そして女性活躍を推進させたい会社の方々のヒントになったなら、とても嬉しいです。

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