16歳 初めての社会経験

16歳の私はまぁまぁ厄介な性格の女子だった

お金について抑圧された子供時代を乗り越え

早く自由になりたい!経済の自由を手に入れて自立したい!といつも考えていた

そんな私にとってアルバイトをしないという選択なんてなかった

でも16歳でやれるアルバイトに選択肢はほとんどなく

家の最寄りから電車で2駅隣の阪急沿線 川西能勢口駅にある

マクドナルドでバイトを始めた

観察することの大切さ

今でも強烈に覚えている気づきがある

バイト仲間におっとりとした、いつも笑顔のゆきちゃんがいた

ゆきちゃんが接客すると、お客様から一言二言お声がけがあるのに満面の笑顔で接客している私とお客様とでは会話が全く弾まない

なんでだろう?そこからゆきちゃんをめちゃめちゃ観察することにした

観察とは見たものをしっかり捉えて分析するという事である

そのためには「視る」ことが必要なのだ

普段何気なく見ているものは何のために「視るのか」の目的がないので後から見たものを思い出そうとしてもボヤッとしか思い出せず、それを分析をするなんて到底できない

例えばローソンの看板を今、思い出して描いてみてほしい

ほとんどの人が正確には描けないはずだ

それは看板の絵を描こう!という目的を持って街を歩いていないので「視る」事ができていないのだ

だからこそ、何を視るのか、視る事によって何を確かめたいのか仮説を持って「視る」ことが

とても大切になってくのである

ビジネスにおいて、問題発見をする上で基礎中の基礎なスキル

普段から「視る」を意識してほしい

例えば今日出かけるならば「困っている人がいないか視ながら駅まで歩いてみよう」という目的を持って歩いてみてほしい

きっと普段とは違う気づきがあるはずだから

ゆきちゃんの行動「観察して分かったこと」

ゆきちゃんはいつも誰に対しても笑顔で感情の抑揚が少なく安定してニコニコしている

誰でもが話しかけやすい

そして誰に対しても同じ優しいトーンで話す

でもはっきりと自分の意見を言う

観察して分かった事は普段からゆきちゃんは心と行動が一致しているのだ

それも毎日いつもいかなる時も

彼女の言動は心からの言動だったのだ

それに比べて私は、

仕事だからの営業スマイル

これだけ笑ってればいいでしょ

お金に見合う働きができていれば良いでしょ・・・と

とにかく効率よく仕事をすれば良いと思っていたのです

心からの「いらっしゃいませ」も言えてなければ、心からの「ありがとうございます」も言えていない

お客様の心に何も伝わらないのは当然な結果だったのだ

あの日の気づき

ゆきちゃんは本当に心の底から「ありがとう」を言っている

それに比べて私は仕事だから「ありがとう」と言っている

気持ちが乗った言葉たちは必ず相手に伝わる

ゆきちゃんと私の違いはそこにある

心を込めた言葉の力をまざまざと思い知らされた16歳

この記事を書いた人 Wrote this article

hako

hako 女性

ご覧いただき、ありがとうございます。 16歳で始めたマクドナルドのアルバイトから上場企業取締役になるまでの様々な葛藤や男性社会の中でキャリアを積んできた経験からの気づきをお届けします。 このサイトが皆様のキャリアデザインのヒントになったなら、そして女性活躍を推進させたい会社の方々のヒントになったなら、とても嬉しいです。

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