10歳 お金について抑圧された子供時代

あれは福岡県の太宰府天満宮近くに住んでいた、小学校5年生の頃の事。

長年、生きてきた人生の中でも相当、恥ずかしくて辛かった思い出がある。

それは今でも思い出すだけで心がギュッと痛くなる思い出。

サンリオってすごいな

同じクラスのお友達に二日市駅にあるショッピングモールのサンリオショップでの買い物に誘われた。

お友達はお小遣いでキティちゃんのキーホルダーやポーチを買うと言って買い物かご片手にウキウキとお買い物をしていた。

当時私は1人でお買い物をしたことがなく、お小遣いであろうとも絶対、母親の許可を得てからしか買い物をしてはならなかった。

でもお友達のお買い物に付き合っているうちに、キキララのシャープペンシルがどうしても欲しくなってしまったのだ。

あの頃で250円程度だったと思う。

もう50年近く前の話なのに、今の子供たちと通じあうキャラクターを生み出したサンリオと言う企業は「すごい」としか言いようがない。

あの頃からIP許諾にはとてもおおらかだったことが、今のサンリオの息の長い生存力を生み出したのだと思う。

サンリオすごい!!

苦しい思い出

さて、話を戻して・・・

清水の舞台から飛び降りるくらいの心臓ドキドキで「私もキキララ買う!」と決心した。

初めての自分のお小遣いでのお買い物。とても興奮した。

だがしかし、お友達と別れての帰り道、買う!と決めたときの高揚感は跡形もなく消え、怒られるかもしれないという恐怖と後悔でいっぱいになっていた。

家に帰り勢い良く玄関を開け、明るく大きな声で「勉強するためにシャーペン買った!」と勢いに任せて母親に報告すると「勝手に何をやっているのか。返してきなさい」と何の言い訳もできないまま、即座に家を出された。

返品するなんて大人になった今では可能な事は分かっているけど子供だったあの頃、お店の人に何て言ったらいいんだろう、恥ずかしいという気持ちでいっぱいだった。

号泣しながら店員さんに「ごめんなさい。返します」と返品した気持ちは、今でも心が苦しくなる程に鮮明に思い出される。

その抑圧で作られた大人の私はどうなったかというと

反動がすごい!笑

経済の自由を手にした途端、片っ端からお金を使ったのである。

子供の頃に計画的に使うという事を学べなかった。

しかも使っちゃダメだから貯金をしていたのだが、両親がマイホームを建てる際に「自分たちの部屋を作ってあげるんだから貯金を全て出しなさい」と言われて0円に。

私の中で貯金したって、どうせ無くなるなら使える時に使うしかない!という思いが心に宿ってしまったのだと思う。

今も貯金はそんなにない。

稼ぐだけ稼いで使うのは基本的に変わっていない。

そろそろ資産形成を真面目に考えようと思う。笑

振り返っての気づき

私にはお金の知識がない!という事に相当年齢を重ねるまで気づいていなかった。

今やっと学校教育でもお金の知識を教えようとし始めている。

教える側に社会経験のない教員免許を持った先生だけではなかなかご苦労が絶えないのではないかと想像する。

私は相当遠回りをしてお金というものの正体を知った。

そこに至るまでに相当お金を使ってきました。

今の時代、インフレ率も相当高く推移し世界の市場で日本が弱くなっている現状、守りの部分をもっとしっかり子供たちに伝えないといけないと思っている。

私にできることは何があるか、どこにこの経験が活かせるのか、よく考えてみたい。

この記事を書いた人 Wrote this article

hako

hako 女性

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