アンコンシャスバイアスとは
耳にしたことがある人も多いアンコンシャスバイアス。
日本語では無意識の偏見とか固定概念とか言われていますね。
皆さんは他人とご飯を食べたり、一緒に暮らし始めたりした時に違和感があったことはありませんか?
なんか嫌!と思ったりした事はないですか?
それはアンコンシャスバイアスだったかもしれません。
私の中のアンコンシャスバイアス
子供の頃からスリッパのまま絨毯の上を歩くと怒られてきました。いわゆる躾ってやつですね。
結婚していた時、元旦那は絨毯の上をスリッパで堂々と歩いていましたw本当に何の疑問も持たずに堂々と。
そりゃそうなんです。絨毯の上をスリッパで歩かないことは私の常識であって彼はそんな事、聞いたこともなかったのですから。
よくよく考えてみると海外のおうちは土足のところも多いし、ホテルのお部屋なんてまさに。
「なんか無理」「なんか嫌」はしょうがない。そうやって長年生きてきちゃってるから。
これこそがアンコンシャスバイアス。
これは私の常識だということに気づいて相手に押し付けなければいいのです。
小さな例えだけど逆に言うと日常のこんな小さな事柄にさえアンコンシャスバイアスは生まれてるってことです。
アンコンシャスバイアスによって正しく評価できない
私たちの世代より上の年齢の方々は特にですが男なんだから泣いちゃダメ!とか、女らしくしなさい!とか言われて育っている場合が多く、それが当たり前になってしまっています。
育ってきた環境や躾けられ方がそれぞれ違うのに社会に出て急に男女平等とか言われても難しい。しかも無意識だから余計に厄介。
会社の人事評価もそう。同性を評価するのは、それほど難しくはないのだが異性を評価する時にどうしてもバイアスがかかってしまうことがある。
でもそれはしょうがない。それぞれの無意識の領域にあるバイアスは無くすことはできないから。
違う環境で育つ人間が同じ学校や会社という集合体で活動するのだから一人ひとり違うのにも関わらず、協働して学校生活や仕事をやっていかなきゃならない。
しかも地理的に閉鎖的島国な日本は文化の違う多様な民族と関わり合う機会が多くなかった。
しかしこれからは地理的制限は関係なくなり越境ECなどが隆盛する中で多様な文化や宗教観を持っている外国勢とも協働していかなければならい時代になっている。
自分のアンコンシャスバイアスに気づいたら
まずは自分にバイアスがある事を意識して、その上でこれは私にとっての常識であって相手にとっては常識ではないかもしれないと考える習慣をつける。
そうしないと相手を無意識に傷つけてしまうかもしれない。私も過去それに気づくまでは無意識に傷つけた人がいたと思う。
自分が何か行動を起こした時、発言をした時に相手の顔が曇ったり、「あれ?」という表情の時は自身のアンコンシャスバイアスを疑ってみた方がいい。
そして考えても分からない時は素直に聞いてみることが大切かもしれません。それはとても勇気がいるし黙っていれば、もしかしたらやり過ごせる小さなことかもしれません。
でもそこを一人ひとりが意識して丁寧にやっていく事こそが多様性を育てる第一歩になると思うんです。
会社で多様性を育てるって無理じゃない?
会社の目的を達成させるためにチームで協働して目的に向かって一丸となって働くというのが大切なのは皆さん分かってらっしゃると思います。
多様性は重要って言うけれどチームをまとめていくのに邪魔になるのではないか?と考える人もいるでしょう。
多様性を生かしているチームの特徴としては大切なポイントがあります。
それは議論ができるチームであることです。
いや、議論なんて毎日会議でやっていますよ、と言う声が聞こえてきそうですが、議論ができている状態の定義をまず整理してみましょう。
①相手の意見を否定せずに意見を出し合えている
②意見を出していくことで議題が発展している
③イノベーションと呼べる施策が生まれている
ここまで出来て初めて議論していると呼ぶ事ができると思っています。
皆さんの会社の会議はどうですか?
議論が活発になされ、イノベーションが生み出されていますか?
多様性のある組織において、これが出来ていたら強い組織、強いチームです。
例え多様性ある組織であったとしても心理的安全性がなくイノベーションが生み出されていないのならば、それはチームではなくただの集団です。
女性管理職割合を増やすとか上場企業は役員の中に1人以上女性を入れるなど言われています。
もちろん形から入ることも重要ですが本来の目的であるイノベーションを起こせる強い組織作りにおいては多様性にしたからといって
目的が達成するわけではないのです。
この記事を書いた人 Wrote this article
hako 女性
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